子育てとは

「子育て」とは字の如く「子どもを育てる」ことであり、類語に「育児」がありますが、これは、乳幼児期の子育てのことをさし、子育ての中の一期間をいいます。

現代日本では、二十歳になると成人を迎え、大人への仲間入りをしたと世間から認められ、選挙権が与えられます。
また、お酒やタバコといった嗜好品も解禁となります。
しかし、かつての日本を見てみますと、12,13歳で「元服」を迎え、それが大人への仲間入りの儀式でしたが、平均寿命が伸び、かつ、複雑化した現代社会にあっては、子どもが親の手を離れて社会的に独立する年齢が上昇し、成人年齢も上がりました。

子育ての仕方は各家庭其々ですが、昔と今とでは違いがあるのでしょうか。
江戸時代の「鏡草」という女性向けの書物の中で、子育てが胎教から始まると明言した人がいました。
現代のような科学の発達も見られなかった時代でしたが、古代中国の周王朝で取り入れられていた胎教の考えによったものでした。

また、商人が子育てをする際に使っていた言葉があります。
三つまでに子どもの人格は決定してしまうので愛情を持って育てるという意の「三つ心」、六つまでには挨拶や箸の持ち方などの躾をしっかりしておくという意の「六つ躾」、九つまでには失礼でない言葉遣いをどの人にもできるようにするという意の「九つ言葉」、十二までにはいろは48文字や数字のマスター、商売における数々の書類や手紙の書き方の習得をしておくという意の「文十二」、十五までには様々なことを理解できるようになっていなければ商人として使い物にならないという意の「理(ことわり)十五で末決まる」という子育ての目標を表す言葉です。
文字や数字のマスターの面ではかなり遅いですが、子育ての本質は現代と変わりないように見えます。